| 先月、東京に行った時

先月、東京に行った時、ちょっと湘南まで足を延ばした。
学生時代以来だったかもしれない。
藤沢から江ノ電に乗った。
柳小路、鵠沼・・・そして江ノ島で下車した。

湘南の海はサーファーたちで溢れんばかりだった。
僕の記憶にある江ノ島の海は汚れていた。
だが目の前で燦めく海は、意外なほどきれいだと思った。
夏じゃなかったせいかもしれない。

稲村ヶ崎、極楽寺、由比ヶ浜・・・鎌倉。
その名前の響き、字面だけにも心がときめく。

 ♪ 七里ヶ浜の磯伝い 稲村ヶ崎名将の 剣投ぜし古戦場・・・
小学生の頃、遠足で訪れた鎌倉で教えてもらった歌を思い出す。確か名将とは新田義貞のことだった。明日にでもラディエンス世田谷・若林の仮申込みをしようと考えてます。

こんな歌もあった。
 ♪ 真白き富士の根  緑の江の島 ・・・
逗子開成中学ボート部の生徒達が遭難し亡くなった事故を悼んで作られた歌だ。

極楽寺はテレビドラマ「俺たちの朝」の舞台だった。
大好きだった「俺たちの旅」の続編として作られたものだが、僕はほとんど見ていない。
それほど「俺たちの旅」が好きだった。

鎌倉の鶴岡八幡宮には大銀杏がある。
公暁が実朝を殺すために隠れ、待ち伏せした大きな銀杏の木が石段の脇に佇むはずだ。
公暁の隠れ銀杏・・・遠足の記憶は今も鮮やかだ。

僕は鎌倉に向かった。
民家の軒先をくぐり抜けるようにして江ノ電は走る。
湘南の海を縁取るように、絶えず海風を受けながら走っていく。
十月の太陽を眩しく照り返す湘南の海。
その眩しい海を見つめながら僕は思う。